ホリスティック医学シンポジウム2009が8日に行われました。
午前中は、アカデミー賞を受賞した「おくりびと」の原案になった「納棺夫日記」の作家青木新門さんと、帯津先生の対談でした。最初に新門さんから、納棺夫日記が出て、本木雅弘と出会い、彼の映画化にかける気持ちと新門さんの期待。そして、映画化が決定して、新門さんが脚本に失望して、本木氏の説得にも首をたてにふらず、クレジットに決して入れないでほしい、といった件も詳細に話してくださいました。
自分が伝えたいことはなんなのか。
それは常に意識し、自覚していなければ、きっと簡単にぶれてしまうものでしょう。
それは自分が理解し、信じているものであるから、ということでもありますが。
そして、シンポで語られた講演者の方たちの死生観は、決して机上の空論でなく、すべてが実体験に基づき、その中から導き出された答えだからこそ、重みがありました。
ある程度の内容は、ホリスティック医学協会のニューズレターの合併号として「抄録」があるのでそれをご覧いただければ、私がことばを並べるより正しく読み取っていただけるでしょう。前号のニューズレターには、このシンポの実行委員長である、山本記念病院の山本百合子先生とバッチホリスティック研究会の林サオダ先生の対談(陪席して原稿にまとめたのですが、誌面の都合でカットした部分にもすばらしい話満載でした)もあるので、合わせて読まれることをおすすめします。
(個人的なお知り合いには、京ヶ島の手元に数冊ありますので、お渡しできます)
今回は、気がついてみると、実行委員長がお二人とも女性で、パネルディスカッションのパネラーも萩原先生以外女性。ドクターの世界は男性がほとんどで、協会も会議にいくと男性が多いから、こんなところもこのシンポを、優しく穏やかなものにしたのかなあ、と思ったりします。それくらい、温かな場で、心にしみるお話を、聞くともなしに聞けた場であったと思います。
私にとっても準備から当日まで、とても楽しみに裏方として携わることができ、楽しめたシンポジウムでした。