認知症の治療では、薬物治療に加えて、非薬物治療も注目されています。右脳の活性化が、認知症の進行を遅らせる効果があるということで、さまざまなアーティスティックなアプローチがあるようです。音楽、ダンス、アート、などなど。アロマもアート的な側面をクローズアップすると、そのひとつ、とも言えるでしょう。
5月から始まる「脳の健康連続講座」で、8月に行われる第2回のメインは、「臨床美術」の体験です。その準備のために、昨日、駿河台の芸術造形研究所さんで体験説明会があったので参加してきました。
アートセラピーはさまざまな方法がありますが、多くはカウンセリング的な側面を持ったり、作品を解釈・解説したりするもののようです。この「臨床美術・クリニカルアート」は、単に絵を描いたり粘土などで造形を楽しむことだけで、脳を活性化させ、心を癒す、という、美術が本来持っている力を社会に役立てる、という目的で完成された手法です。そしてそれを提供するのは「臨床美術士・クリニカルアーティスト」と呼ばれる、セラピスト、カウンセラーではなく、真のアーティストであることが、それらと大きく違います。